Activity

活動報告

2022-09-21

なぜ決算審査が9月にあるの???予算決算の仕組み その2

■最近の傾向、特に決算に関して

その1で説明したような理由により、自治体では、決算は予算に比較し軽視されてきた感があります。
★実際諏訪市でも審査日程は決算が予算より短くなっています。また、代表質問一般質問でもあまり取り上げられませんでした。今回一般質問で決算を取り上げた理由のひとつです。

しかし、近年、先進的な自治体では財政状況が厳しい中、将来にわたる安定した財政運営や行政運営、事業の継続性の観点から決算を重視しようとの考えが出てきています。
国もその方向に向かっています。総務省も確か平成27年に各自治体に「新地方公会計制度」の導入を求めました。
★諏訪市も取り入れ平成29年から「財務4表」を公開しています。過去に質問しましたが作っているだけで有効活用していません。

新地方公会計制度とは、従来自治体が行ってきた「現金主義」と「発生主義」での管理に加えて、 企業会計で用いられる「発生主義」と「複式簿記」を公会計に取り入れる制度です。
これを導入することによって、決算の一環として企業会計で用いる「財務4表」を作成し、今まで見えにくかった資産や負債の動きが把握できるようになりました。これで将来にわたる安定した財政運営や行政運営、事業の継続性に役立つといわれています。
★複数の大型事業を控える諏訪市にとっては資金繰りの観点からも「財務4表」の活用は急務です。

★新地方公会計制度の活用については4~5年前から質問・委員会で取り上げ問題提起しています。問題意識を持ってくれた人もいますが・・・・。

記事一覧