Activity
活動報告
2022-09-17
令和3年決算審査意見および採択
9月12日に令和3年決算に対する意見陳述および採択が行われました。
個別案件については部局の説明や質疑の時述べましたので省略し、財政を中心に意見を述べました。
■令和3年度一般会計は、歳入では税収も減収とならず国からの地方特例交付金などが交付された。歳出ではコロナ禍により事業が中止や縮小され不用額が増加した。その結果、過去最大の14億2千万円の黒字となった。12億円超の積立もできた。
そのため、市の課題であった将来負担比率も14.9%減(金額で19億円ほど改善され)の67.2%となり、思わぬ形で財政状況も大きく改善した。
しかし、来年度以降、市は大型事業を計画している。国の施策がどのように変化するか分からない。市民の中に疲弊しつくしてしまった層もあり更なるサポートが必要。財政状況の更なる改善が必要。
■決算審査で話題になる不用額について
市は10年以上財政状況の改善に努めてきた。山田市政では「使い切り予算の廃止」を掲げ不用額を認め、金子市政では「出ずるを制す」として支出を抑制し結果的に不用額の増加に努めた。不用額は、収支上の黒字に直結する。無駄を省いた効率的な事業運営を行い結果として不用額を増やすことは非常に良いことだと思う。
不用額の審査で大事なことは、執行率の低い事業についてはその事業の必要性ややり方を問うこと。
予算額を厳密に査定することは事業遂行の自由度を妨げ、万が一資金がショートした場合に補正などの資金繰りが必要になる。適正な余裕が必要。
今後も適正な余裕をもった予算策定、無駄を省いた事業運営を行い、適正に不用額を増やし収支を改善する努力は続けてほしい。
■令和2年度の諏訪市の農林水産業費は、類似団体84団体中82位、下から3番目と極めて低い金額。特に水産業費は、令和3年度決算で令和2年度とほぼ同額の117万円。決算額全体の2万分の1。年収400万円の世帯に例えると年間200円。
その結果、諏訪湖において壊滅的な魚介類の減少となっている。現在策定中の令和5年度予算での考慮をお願いする。
以上の意見を述べ、決算を認定しました。