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活動報告

2022-03-18

 諏訪市の財政 その2

諏訪市など自治体は単年度ごとの現金収支による予算・決算となっています。区や各種団体の会計と同じです。この単年度の会計では所有する資産や全ての負債、複数年にわたる事業収支が分かりにくい・中長期の財政計画が立てにくいという欠点がありました。
そこで国は、市などに対して平成27年に従来の会計制度に追加して、企業などが行っている複式簿記の導入や固定資産台帳など財務4表を作成するように指示を出しました。諏訪市も公表しています。

過去にも今回も、新たな制度で作成している財務4表をどのように活用していくのか議会で質問しました。現在のところ諏訪市は作成はしているが、活用については他の自治体の様子を見て検討するとのことです。

しかし、現状の資産が明らかになることによって、資産運用をする・不要な資産を売却するなどして現金収入を増やすことができます。例えば、諏訪市は土地として1,475,426㎡、建物として214,007㎡、山林11,317,922㎡を所有しています(令和2年度末)。この中で売ることができる普通財産に限って売却を進め、管理費を削減するとともに現金収入を増やすことができます。
今後の大型事業のためにも市職員の管理業務削減のためにも積極的に進めるべきです。

また、大型事業による借金の増加があっても、借金額と保有資産とのバランスを継続して確認することによって健全経営か否か判断できます。

基金についても、諏訪市には令和3年末に25の基金があります。その中には塩漬け状態の目的基金がいくつかあります。条例を改訂すれば他に有効活用することができます。
既に質問・提言している内容です。極々一部は取り入れてもらいましたがまだまだです。

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