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活動報告

2022-07-04

ニッコウキスゲの再生事業について

ニッコウキスゲの再生事業について説明してくれとの話がありましたので簡単に説明します。これは私の議員活動のひとつの柱といってもよいものです。
人類の傲慢さ故に自然界が破壊されています。電気柵の中だけのニッコウキスゲ、諏訪湖の魚介類の激減などその例です。一遍壊した自然は完全には戻りません。しかしそのままにしてはいけません。復活に努力する必要があります。
霧ヶ峰の地権者の一つに小和田牧野農業協同組合があります。かつて霧ヶ峰一面に咲いていたニッコウキスゲが20年ほど前から鹿害により減少しついに絶滅しました。組合員から我々の土地を使って復活できないものかとの声が上がりました。そこで県や専門家である静岡大学の増沢教授に相談し、14年ほど前に在来植生再生事業(まずはニッコウキスゲの植栽事業)を始めました。そのとき私も組合理事の一人でした。
しかし、やり始めると非常に大変でした。柵のなかで種をまいてもダメ、雑草や外来種を駆除して土地改良をしてもダメ、苗を育てて植栽しても1年ものでは全く根付かない。
静岡大学の増沢教授のご指導をいただいて、秋の終わりにポットに種をまき下で育てた3年物の苗を植えやっと30%根付くかどうかまで行くことができました。その結果10年位で少しは花畑と言える位になりました。しかし、電気柵が壊れたことがあり、あっという間に鹿に食べられてほぼ全滅という時もありました。
一遍壊した自然は戻らないことを実感しました。それゆえ自然を大切にする気持ちが大事です。
小中学校の児童生徒に手伝ってもらっているのは、そのことを少しでもわかってもらいたいからです。

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