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活動報告

2022-12-21

■100年の歴史をもつ蓼科保養学園が閉園!!その2

蓼科保養学園は,虚弱児童の心身の鍛練と体位の向上のための施設として大正12年に高島小学校の校医である小澤侃二先生によって設立され、市独自の児童福祉施設となっていた。約 40 名の小学5年生が親元を離れ 70 日間の長期寄宿生活を送るという取り組みは全国的・世界的にも極めて稀なシステムであり諏訪市独自の教育システムといってよい。R5年は設立100周年を迎え、子どもの心と体の健康づくり,精神面での自立の促進に大きく寄与してきている。

例えば、2020年に信州大学学術研究院から「蓼科保養学園の教育的効果」のテーマで研究報告書が発表されている。学園に入園した児童をサンプリングして、入園の前後の様子を小学校教員へインタビュー調査をし、また、学園のなかでの変化を観察しまとめている。
人を思いやることや人間関係が苦手だった子が良好の人間関係が築けるようになったり、不登校気味だった子が登校できるようになったり多くの効果が報告されている。
諏訪市医師会は学園に入園した児童をサンプリングして定期的に血液を採取・分析し身体的に大きな効果があることを実証している。
蓼科保養学園のシステムを活用すれば、小学校で問題になっているいじめや不登校、一部の発達特性の改善にも十分効果があると思われる。

これがこんな簡単に閉園されることは、諏訪市にとって100年続いた極めて大切な無形の財産をどぶに捨てることと同じである。今後議会で問うていきたいと思います。

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