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活動報告

2022-11-17

総務産業委員会行政視察 京都府城陽市・福知山市 その1

11月14・15日と総務産業委員会で京都府城陽市・福知山市の両市を行政視察しました。テーマは防災です。コロナ禍で久しぶりです。また日程調整が大変でした。

☆京都府城陽市
1.市概要
京都府の南部に位置し、京都市と奈良市のほぼ中間に位置する。西に木津川が流れる。
・人口:73,437人(2022.11.1現在)
・面積:32.71km2 
・市財政規模:一般会計334.1億円
・議員数:20名

1.視察テーマ:地区防災計画について
1)概要
・国の災害対策基本法に基づき、自発的な防災活動に関する「地区防災計画」を策定、H26.4に施行。
・地区防災計画とは、共助の観点から地区住民等が自ら作成する計画であり、地区住民等の意向が反映されるボトムアップ型の計画である。
・地区に関して、城陽市はまとまりを重視し小学校単位の範囲を校区と称し、13校区で推進。
・市全体としては防災ブック(ハザードマップ)を作成し全体の基本としている。防災ブックはB3版のサイズとし他の配布物や書籍等と差別化を図り目立ちやすくしている。
・地区ごとでは防災リーダーを中心に地区独自の防災計画を策定し、地区の実情に合わせ防災マップなどを作成している。⇒例:富野地区防災計画・水害版防災マップ
・地区防災計画作成推進に関しては補助制度を設け、地震、水害それぞれ最大30万円、京都府などの「地域交響プロジェクト交付金」を併用するとそれぞれ最大90万円支給される。

2)所感
・城陽市はかつての政治の中心京都と奈良の中間(五里五里)に位置するという地政学的な特徴もあって、地盤が安定しており、木津川が流れているものの40年以上災害に見舞われたことが無いとのことである。
そのためか、防災に対する考え方も国や府が推奨する様々な施策。対策を理論のみに基づいて行っている。災害が多い諏訪市から見るとうらやましく思えるが、ある意味理想的な計画だと思う。
・城陽市は、地区計画という概念を様々な計画に反映させている。
例えば、都市計画やまちづくりも、同じ特性をもった地区(一定のまとまりのある街区や地区)として13の校区ごとに検討している。この考えは、身近な範囲を考えることにより、より実効的になる。また真の住民参加が促されるという意味でもよい方法であり参考になる。
・例えば、富野地区防災計画・水害版防災マップでは非常に細やかな水害時避難ルートや危険個所のマップ化をしている。
・避難場所の標記では、市内郵便局と連携し市内の郵便ポストに避難所に関するステッカーを貼付している。また、市民向けにマグネットタイプの災害・避難カードを作成し市民が緊急時の避難に対し必要事項を記入し冷蔵庫などに貼り付けることが可能としている。これらの方法は参考とすべきである。
・同報系防災行政無線システムについては、特に特記事項はない。

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