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活動報告

2022-11-17

総務産業委員会行政視察 京都府城陽市・福知山市 その2

福知山市の部分を報告します。
☆京都府福知山市
1.市概要
京都府の北部、中丹地方に位置する市。明智光秀に築かれた福知山城がある。市内に由良川が流れており、かつて、由良川は暴れ川と呼ばれ大雨が降るたび氾濫を起こし、人々や建物、農作物などに深刻な被害をもたらした。
・人口:76,334人(2022.11.1現在)
・面積:552.54km2 
・市財政規模:一般会計432億円
・議員数:24名

2.視察テーマ:福知山市の災害対応について
1).GISを活用した防災・減災について
(1)概要
①.地形条件により由良川の中下流では多くの洪水被害を受けた。近年では、H25年、26年、H30年に災害救助法が適用される被害を受けている。そのため、災害対応、防災減災が急務である。災害時の情報管理について福知山市はGIS(パスコ社製)を活用している。
②.導入経過
京都府自治体情報化推進協議会がH18年より開発運営するGISを使用。
R1年度情報化システム最適化計画を策定、勉強会を始め活用を推進。
R2年度:GISデータカタログを作成し、庁内で災害時の情報共有に活用開始。
③.福知山市の統合型GISの活用状況
市民総務部情報推進課が管理し、59部署、78ユーザーが活用
活用マップは、約100マップ。
④.災害情報についてGIS導入により目指すこと
即時情報共有化、情報の連係ミスの防止
ペーパーレスの推進
地図添付の省力化、写真情報の共有化
会議資料作成の時短化
⑤.GISを用いた災害情報の流れ
災害等情報の受信レイヤに情報や対応課を属性ごとに入力、確認、活用。
現在、更なるグレードアップを検討中。

(2)所感
・現在、京都府自治体情報化推進協議会が開発運営するGISシステムをそのまま使用し、災害情報の一元管理に使用している。関係各部門にタブレットを配布して情報の共有化を図っている。京都府のシステムを使用しているために、シュミレーションなどの活用まで行っていないようである。但し、福知山公立大学やMITと協力して災害情報のAI分析の研究を開始したとのことである。導入初期としては参考になる。
・由良川の氾濫を何回も体験しているため、防災減災の意識が高い。より実践的な取り組みをしている。浸水センサーの設置は諏訪市でも対応すれば効果は大きい。GISでのデータの取り込みも可能だと思われる。
・車中泊避難の体験イベントも面白い。高齢者、子ども、ペットの避難の参考になる。諏訪市も取り入れて課題抽出や避難所設置の参考とするのも一考である。

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